プラスト訪問看護ステーションです。訪問看護師として働こうと考える人は、「やりがいや魅力って何なのだろう?」と考えることがあるのではないでしょうか?
未経験の方にとってはどのような雰囲気かもイメージ出来ず、漠然とした不安だけがあるという場合も少なくないでしょう。この記事では、訪問看護師として働くことのやりがいや魅力について解説します。
訪問看護のやりがいや魅力はストーリーにある
訪問看護には、病院やクリニックとは一味違ったやりがいや魅力があります。それを一言で表現するならば「ストーリー」ではないでしょうか?
・主役は利用者さん:訪問看護は自宅で生活している利用者さんのサポートをします。病院やクリニックでは看護師がホーム、患者さんはアウェイです。訪問ではそれが反転し、本当の意味で利用者さんが主役となります。
・寄り添う看護を提供:よく「寄り添える看護をしたいです」といった言葉を耳にします。しかし、病院やクリニックでは患者さんと関われる時間が非常に短いものです。30分や60分といった時間じっくりと話しケア出来ることは本当の「寄り添う」を提供できます。
・人生に深く関わる:利用者さんが主役で寄り添うことが出来たとき、本当に人生の深くまで関わることが可能になります。誰かの力になりたいと思い看護の道を目指した人にとって、自分の意味を見出せる瞬間でもあります。
オンコール当番日のエピソード
プラスト訪問看護ステーションの看護師である平川さんは、夜間緊急訪問したときのエピソードを挙げています。
深夜、利用者さんの奥様から電話連絡を受け訪問しました。幸い、利用者さんの状態は大事には至らず、落ち着き入眠されたのを確認して部屋を出ました。そして、別室でお待ちいただいていた奥様へ状況を報告すると、ぽろぽろと涙を流して安堵されました。いつも気丈にされているご家族でしたので驚きましたが、その姿を見て、どれほど不安だったのだということが痛いほど分かりました。
私たち医療者から見れば大事では無いと分かる状況でも、ご本人や介護する家族にとっては一大事です。望んで選んだ在宅生活でも、本人や家族にも常に不安が付きまとい、それは想像していたものよりはるかに大きなものであると実感しました。
その不安を完全に取り去ることはできませんが、遠慮なく相談できる相手になることで、少しは軽くすることが出来る。そう感じ、それは私にとってのやりがいと、この仕事を続けていく上での目標になりました。そして、このふたつを得られたことは、ひとまずの成長であるとも感じています。
看護師は全ての不安を取り除く魔法が使えるわけではありません。それでも訪問看護師として関わり続けることで、少しでもそのような存在になれることは大きな意味があるのではないでしょうか?
なかなか言えなかった気持ちや思いを聞く瞬間
プラスト訪問看護ステーションの看護師である岸野さんは、ふとした瞬間に訪問看護師として働く意味を見出していました。
実際、小児の訪問看護・リハビリの利用者のご自宅に訪問させていただくなかでたくさんの学びがありますね。保護者の方・利用者様との関係性の構築、個別性のある看護、ご家族様の想いに寄り添うこと…それぞれが大切なことを改めて認識しています。
利用者様の自宅というプライベートな空間で話をしているうちに、なかなか言えなかった気持ちや思いを表出してくださることもあります。そんなとき、看護師として「少しでも寄り添うことや役に立つことが出来たのかな?」と嬉しく思う瞬間があります。
看護師としてのやりがいや魅力は「これだ!」と分かりやすいものばかりではありません。「もしかしたら少しは…」という、自分でも気付きにくいものなのかもしれませんね。
好きな暮らしを後押しする
プラスト訪問看護ステーションの管理者である檜垣さんは、地域のなかで密着して利用者さんと関われることに意味を見出していました。
今まで病院にいた人を、私たちがサポートすることで、住み慣れたお家で、ご自身の好きな暮らしができるようになります。喜んでくれている顔を見ると、仕事にやりがいを感じますね。このやりがいって、病院じゃなくて、地域と密着して活動すること選んでいるからこそなんだと思います。
病院で働くなかで実現出来ないことはたくさんあります。もちろん、その逆も。地域で働くからこそ出来る関わりや意味を見つけ出せることが、看護師として働き続けるポイントなのかもしれません。
おわりに
訪問看護師として働くやりがいや魅力は、働く看護師の数だけあるのかもしれません。あなたも訪問看護の世界に足を踏み入れてみませんか?